
こんにちは。てくてくです。
突然ですが、みなさんは自分の肉体の限界を知りたいと思ったことはありませんか?
僕はあります。
そう、あれは18歳のころ、「大阪から東京までママチャリで行くと一体何時間かかるのか?」という疑問がふと湧いてきて、大学生の初めての夏休みに実際に走り出した時です。
当時大阪で大学生をしていた僕は、大阪を意気揚々と出発し、京都・滋賀と通り抜け、何とか1日目の深夜0時に名古屋にたどり着き、勢いそのままに静岡に入り、その東西の長さに絶望しました。
さらには箱根峠を上っている最中に、熱中症なのかハンガーノックなのか分かりませんが、腕・脚・腹筋が痙攣し、頭痛・めまい・吐き気の6連コンボを叩き込まれて山中で倒れた時はマジで死ぬかと思いました。
今思えば、あれが18歳のころの僕の限界だったのでしょう。
あれから10年。僕は28歳になりました。
18歳の時に比べて、運動そのものをやめていますし、肉体の衰えをひしひしと感じています。
しかし、そんな今だからこそ気になったのです。
28歳の僕の限界は一体どこにあるのか?ということを!
そして、そんな僕の限界を知るのにうってつけの相手が目の前にいるじゃあありませんか…
そう、琵琶湖である。
日本一大きなこの水たまりを相手に、いったいどれだけ短い時間で走り切れるのか?!
28歳、漢、てくてく。
ビワイチタイムアタックにて、いま自らの肉体の限界を試すとき!
本ブログにおけるビワイチチャレンジの企画説明
まず今回の企画は「ビワイチ初心者(ロードバイク初心者)が全力で走ったら、どれくらいの時間で完走できるのか?」を検証することです。
要はタイムアタックです。
そのタイムアタックをするにあたって、3つのルールを決めました。
休憩は最小限に抑える
まずルールその1。休憩はコンディションを考えながら、最小限に抑えること。
最速で走りきるためには、出来るだけ休憩の時間は少なく、常に進み続けることが理想です。
ただ、ビワイチ初心者に体力が無尽蔵にあるわけもなく・・・
どこかで絶対に休憩が必要になるはずです。
計画では、長浜駅あたりで1度目の休憩で早めの昼食をとる、次に高島市北部で2度目の休憩をとり、そのままゴールまで走り切る予定でいます。
ですが、これは肉体の限界に挑む企画・・・
計画通りにいくとは思えないので、「適切に休憩を取りながらも、最小限におさえる」ことをモットーに進めていきます。
観光(寄り道)はしない
ルールその2。ビワイチの醍醐味である観光名所を一切寄りません!
「え、それビワイチの楽しさありますか?」と聞かれれば、「そりゃあ、限界を超えたときの達成感が味わえる…はず!」と答えるほかありません(笑)
しかし、今回の企画はあくまでビワイチ初心者が出せる最速のタイムを計測することです。
そのため、時間を大きくロスをする寄り道はしません。
しかし、ビワイチルート上に存在する各観光スポットについては、写真を撮りながら進みます。
これはこのブログ記事で、どのあたりを走っているか紹介するための写真ですね。
つまり今回の企画で要する時間は、走行時間+休憩時間+写真撮影時間となります。
宿泊・キャンプはせずに1日で走り切る
ルールその3。絶対に1日で走り切る事!
ビワイチ初心者は1泊2日で廻ることを推奨されていますが、どんなにコンディションが悪くても宿泊やキャンプをしてはいけない事とします。
人は1日くらい寝なくても、走り続けることができます。
限界まで走るということは、つまりそういうことです。
- 休憩は最小限に抑える
- 観光(寄り道)はしない
- 宿泊・キャンプはせずに1日で走り切る
今回検証するビワイチルートは、反時計回り、琵琶湖大橋を渡る150㎞ルート
そして次はコースの説明。
ビワイチには時計回りと反時計回りの走り方があり、今回は反時計回りにしました。
理由は湖側を走った方が景観がいい事と、あとは道路に書かれているビワイチルートを指す青いラインが反時計回りルートの方が多いからです。
※矢印のような模様と青い点線がビワイチのルートを表してます。
あとは実際に守山市が作る公式ビワイチサイトも反時計回りを推奨していますからね。
あとはビワイチには大きく分けて琵琶湖大橋を渡る150㎞コースと、琵琶湖大橋を渡らず草津市を回る200㎞コースがありますが、今回は150㎞コースを選択。
僕含めビワイチ初心者がまずは走ろうと考えるのは150㎞だろう、という考えのもと選びました。
ちなみに今回のビワイチルートの勾配(高低差)はこんな感じ
おおむね平坦ですが、長浜市の塩津(琵琶湖の北の方)あたりで登りがあります。(グラフで二つほど山が出来ている部分)
正直このグラフは見づらいかと思いますので、ざっくりどこが上りになっているかがわかる地図を見つけてきました。
今回、湖北の峠越えがどれだけ体力的に辛いのか?もタイムアタックに大きく影響しそうですね。
今回ビワイチに持っていく荷物・服装など、準備物一覧はこちら!
今回のビワイチではロードバイクに取り付けれる三角バッグを使用します。
実際に取り付けた時がこちら
Amazonで買ったものですが、意外と中身が入って便利。
よきものなので紹介しときますね↓
そして、その中身はこちら。
ウィダー×8個、アクエリアス500ml×1本。以上。
え?パンク修理のためのチューブとか空気入れとか持って行かないのかって?
持っていきません!(笑)
本当は持っていったほうがいいんでしょうが、なくなく三角バッグに入りきらないのでお見送りしました。
※みなさんは絶対に持っていくことをおすすめします
ちなみに、ウィダー8本の理由については、完走に10時間を想定していて1時間に1本のペースでエネルギーを補給できればいい、と考えたからです。
9個じゃない理由は、1回はお昼休憩で栄養を取ろうと思っているからですね。
そして服装はこちら。
- ロードバイク用ヘルメット
- しまむらで買ったランニング用パーカー
- しまむらで買ったランニング用Tシャツ
- しまむらで買ったランニング用短パン
- しまむらで買ったランニング用レギンス
- Amazonで買ったクッション付きインナーパンツ
うーん、金がかかってない。
本当はロードバイク用の服装で行くのがベストなんでしょうが、ロードバイク歴が浅いので持ってないんですよね。
なので、とりあえず動きやすい格好にしてみました。
ちなみにレギンスにRIZAPって書いてますが、RIZAPは通ったことないですよ(笑)
一番重要だと思っていたのは、クッション付きインナーパンツ。
中のクッションはこんな感じ。
これね↓
靴はプーマのランニングシューズ
実際に走ってみた後の感想でもお伝えしますが、服は何でもいいですが、靴はロードバイク用のものを買った方がいいと思います。
使える筋肉が増えるので、疲労のたまり具合が違って楽に走れると思います。
ビワイチスタートの駐車場は、ピエリ守山のE駐車場が無料でおすすめ
守山市から出発するなら、商業施設「ピエリ守山」のE駐車場がおすすめです。
車も無料で駐車することが出来ますし、何より守山市が推奨する駐車場なので、怒られることはありません。
駐車場は7時~22時の間空いているので、自由に使えます。
実際にこの日も僕以外のロードバイク乗りの車が何台も来ていました。
なので、車でロードバイクをピエリ守山まで運び、スタートするという流れで今回の企画も開始します。
【7時30分】いざバイクにまたがり、ビワイチライドに出発!
というわけで、お待たせしました!やっとスタートします(笑)
天気は快晴。気温は22度と良好。
時刻は5月5日、7時30分。
いざマイバイクにまたがり出発!!
【スタート~8時0分】30分経過後の状態
まだまだ始まったばかりということもあり、琵琶湖のきれいさを「おお~!」と言いながら楽しんでいました。
せっかくなので、まだまだ体力のあるピエリ守山を出て15分以内のところで、再度を走りだした様子を簡単にですが撮影してみました。
ちなみにこの日の猛烈な強風(風速5m/s)の向かい風は僕を苦しめることになります・・・
【~8時30分】彦根市に突入!そして1度目の栄養補給
スタートから50分ほど経過したところで、彦根市に突入しました。
個人的にはもう少し早くてもいいかなと思ったんですが、先ほどの動画でもわかる通り、立ち止まっていても耳元で風が「ゴゴゴゴゴゴゴ」となるほど風が強いんです・・・
この強い向かい風に思った以上に体力を消耗している自分がいました。
走り出して1時間なのに少し息切れを始めている自分に驚きつつ、1つ目のウィダーで栄養補給。
【~9時30分】コンビニで水分を新しく購入
走り出してから1時間30分くらいのところで、ファミリーマートを発見。
持参していたアクエリアスが切れてしまったので、ここで新しくドリンクを購入します。
補給したアクエリアスとウィダー
新しく購入した水
その中の一組も「今日めちゃくちゃ風が強いね。足にくるわあ」と愚痴をこぼしていたので、やっぱりビワイチの環境としては今日はハードモードの様子。
ただそんなことを知っても、走り続けるだけなので、またバイクにのって走り始めました。
スタートから2時間、2本目のウィダーで栄養補給
ここで彦根市のビワイチルートで、上級と低級と書かれた看板を発見
位置はおよそこの辺り
上級コースと低級コースの違いは、ざっくりいうと速いスピードで走りやすいコースかどうかの違いです。
上級の方がスピードが速く出ますし、当初の計画でも上級を走る予定だったので、上級を進みました。
【~10時30分】米原市を超え、長浜市に突入!
彦根市も終わりに近いところで、彦根駅や彦根城近くを通りました。
しかし、残念ながらビワイチルートから外れないと見れないようなので、ここはビワイチチャレンジのルール2「寄り道をしない」に従ってスルー。
10時に米原市へ突入!
スタートから2時間半、ここから少しラッキーなことにずっと向かい風だった状況が一変、無風状態に変わりました。
琵琶湖の波も穏やか、走りやすい環境
これまでずっと向かい風で満足にスピードを出せなかったんですが、快調に速度を出せるようになりました。
ただ2時間半を過ぎたあたりから、サドルに乗せているお尻が痛いんですよね・・・
それに加えて、太もも・膝上の筋肉が消耗、明らかに疲労がたまってきていました。
10時30分、長浜バイオ大学前にて一時休憩
3本目の栄養補給
疲労軽減のため、軽くマッサージ
【~11時30分】再び向かい風。車通りも増えてきてよりスピードを出しづらい状況に・・・
ビワイチルート上に長浜城があったので、写真をカシャッと撮影。
初の観光スポットにテンションを上げつつ、走り出しました。
が、しかいここからが地獄の始まりでした・・・
今日一番の強い向かい風がきたんです・・・
道のりはまっすぐの湖岸沿いストレート。
それに4時間走りとおしたせいで、足に疲労がたまりすぎてもうすでに限界・・・
いやいや!まだ長浜だよっ?! あと100キロくらいあるよ!? 絶対無理やん!!!
と本気で思いましたし、そして口にも出していました。
やばいきつすぎる・・・でも諦めてはいけないから、冷静に、冷静に行こう・・・と自分に言い聞かせながら、4時間たったので栄養補給。
【~13時0分】重い足を動かし、安息の休憩(ランチ)スポットへ到着
スタートから4時間半、ゆるやかな上り坂で完全に足が潰れる
ほんの500m程のゆるやかな上り坂でもう完全に足がつぶれました。
今まで並走していた40代のお父さん、そしてその息子と思われる小学生くらいの子にも完全に置いてかれ、気持ち的にも大ショック。
もはやタイムアタックどころではなく、完走できるのか??という疑問もわきましたが、駐車場のピエリ守山は夜の10時まで閉まります。
宿はとってない金も持ってない状態なので、それまでになんとか帰らなければいけません。
スタートから約5時間半、何度もくじけそうになりながら2時間ぶりのコンビニを発見
ここで昼食をとることに決めて、コンビニで買いものをしようとすると・・・
全然売ってねえ!!!
それでも昼食は食べないと絶対に体力が保たないので、水・おにぎり。サラダチキンを購入。
あっ、めっちゃ美味い・・・
つかの間の休息をとっている間、周囲を観察していて思ったのは、湖岸沿いに走ってくるとこのローソンが久しぶりのコンビニなので、みんなここで休憩をとるんだなあということ。
それに、この場所はピエリ守山からだとちょうど76キロで折り返し地点です。
なるほど、ちょうど休みやすいね。
ここで少し汗を拭いてから、出発しようかなと思って、服の袖で顔の汗を拭いたところ
顔から塩の結晶が出てきてる!(笑)
この白い結晶のようなものは全部体の塩分です。
こうしてみると、すごい汗かいたんだなあと実感しますね。
とまあ、少し休憩を挟みながら13時20分に再出発しました。
【~14時】峠を越え、ついに高島市へ突入!
コンビニを出て走り出してすぐに、また山です・・・
コンビニで少し体力が回復しましたが、ここは体力を温存するためにバイクから降りて歩きました。
でも、登り切ったあとには、めちゃくちゃ気持ちのいい瞬間が・・・
そう!下り坂!!
ずーーーっと上り坂だったので、この下り坂をスピード出して降りていく爽快感!
最高!!!
およそ1分くらいは全くペダルを踏まずに降りられたので、すごい楽で気持ちよかったですね~。
そのあとはずっと平坦な道を湖岸沿いに走っていくと、
ついに高島市に到着!!
ここからは峠もないですし、午前中は向い風だった風も今は無風。
しっかりとペダリングして進んでいくだけです!
【~??時】海津大橋~白髭神社~琵琶湖大橋を渡り、ついにピエリ守山へ完走
ここからはひたすらにペダリングタイム。
ずーーっと平坦な道を走り続けます。
海津大橋を通過
白髭神社を通過
そしてついに・・・
ピエリ守山に帰ってきたぞーーーー!!!
長かった・・・!
本当に長かった・・・!!!
体力の限界を超えて、ついにたどり着いたピエリ守山。感無量です・・・
【到着!】予定時間内に完走か?! ビワイチツーリングの気になるタイムは…?
というわけで、結果発表ーーーー!!!
ビワイチ150㎞コースを初心者が全力で走り切ったそのタイムは・・・
18時16分、つまり10時間46分で完走です!
どうですか?経験者からすれば早くないと思いますが、本当にロードバイク初心者がビワイチをやると、これくらい時間がかかるということが分かりました。
これからビワイチをやるか考えている方の参考になると思います。
ビワイチを1日で走り切った感想
ビワイチチャレンジという企画を始めて、なんとか琵琶湖を走り切ることできました。
走り切ってみた後の感想を一言で表すと、「めっちゃキツイ・・・けど走り終わった後の達成感がめちゃくちゃある」です。
いや本当に長浜市で峠を越えてるときとか、高島市でひたすら終わりなき平坦な道を走っているときとか、「1秒でも早く帰りたい・・・」という気持ちでいっぱいでした。
でも、走り終わってみた後は「やったあああ~!!」という声が本当に出ました。
途中で何度も心折れそうになりましたが、やり切った達成感がを味わえただけでもビワイチを走ったかいがありました。
これは何度もビワイチをする人の気持ちが分かったかもしれません。気持ちいいですもん。
でも腕は真っ黒になりましたけどね・・・(笑)
皆さんはこうならないようにしっかりとしたインナースーツや手袋着用を強くお勧めします!
こういうやつですね↓
はい、ではビワイチチャレンジはここで終了。
不思議なビワイチの魅力も味わえたことですし、興味があるなら皆さんもビワイチしてみてくださいね。
体験後だから伝えたいビワイチの注意点
あとがきとして、実際に走ったこそ分かった伝えたい注意点をお伝えしますね。
- 靴はロードバイク用のシューズを用意した方がいい
- 1日より1泊2日のほうが絶対に楽しい
- 何かあったとき用の連絡手段とお金は持っておくこと
まず、「靴はロードバイク用のシューズを用意した方がいい」については、足への疲労が軽減されるからです。普通のシューズでバイクを漕ぐと太ももの前側の筋肉だけが疲れて進むのが大変です。
でも、ロードバイク用のシューズだと太ももの裏側の筋肉も使えるので、疲労が軽減されるそう。
だから、ロードバイク用のシューズの方が絶対にいいと思いますよ。
次に「1日より1泊2日のほうが絶対に楽しい」については、1日だと観光ができないし、肉体への疲労が大きすぎるからです。
そして「何かあったとき用の連絡手段とお金は持っておくこと」については、本当にそのままの意味です。
ビワイチは長い時間拘束されるので、不測の事態が起きてもおかしくないなあと感じました。
だから、家族やタクシーを呼べる連絡手段や対応できるお金を持っておく方が無難です。
ビワイチ初心者が入手した方がいい必要な持ち物まとめ
最後にビワイチをするにあたって、初心者の方が持っておいた方がいいものをまとめておきました。
商品リンクを張っておきますが、これがいい!というわけではなく、自分に合うものを探してみてくださいね。
【追記】ビワイチはレンタサイクルでもチャレンジできるから、ショートコースを楽しめますよ!
琵琶湖周りには、レンタルバイク屋がたくさんあります。
駅にもありますし、街中にもあります。
もし、ビワイチしたいけどバイクがない・・という方はレンタルバイクを検討してくださいね。
初めまして。記事を読みました。
ビワイチをチャレンジするのに必要な物を用意してチャレンジしたいと思います。
こんにちは!参考になれば幸いです!これからは寒くなりますので、暖かい恰好で頑張ってくださいね(^^)/